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むかしむかしあったとさ

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芭蕉とキツネ

Basho and the Fox
Basho and the Fox
Tim Myers (2004/10)
Marshall Cavendish Corp/Ccb
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芭蕉とキツネ/Basho and the Fox
イラストレーター:Oki S. Han
メイン画材:水彩、色鉛筆

以前、「コンジとパッジ:韓国のシンデレラ」で紹介した 韓国出身のOki S. Hanは韓国とアメリカの大学で勉強し、ソサエティ オブ ニューヨークの展覧会にも参加したことのあるイラストレーター。この絵本はニューヨークタイムズのベストセラーになった絵本。現在は家族と韓国在住。

昔、日本には偉大な俳人芭蕉が深川に住んでおりました。芭蕉の住んでいた小屋からそう遠くは無いところに、桜の木が川沿いに立っています。夏の終わりの桜の木はおいしそうなさくらんぼが鈴鳴です。ある八月の日、芭蕉がさくらんぼを食べようと桜の木の近くに行くと、キツネがさくらんぼを食べています。「こらキツネ、あっちにいけ!」と芭蕉は怒鳴り…アメリカ、日本共に対象年齢は4歳以上。

1644年、三重県に生まれた俳人、松尾芭蕉を主人公とした創作。さくらんぼを独り占めしようとする芭蕉のお話。深川あたりの桜の木にはさくらんぼが生るのでしょうか。リッチな水彩画ですが、やはり「左前」に着た着物の絵は気になります。でもベストセラーになるだけあって、オチは効いています。

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2008-05-31(Sat) 01:16|  芸術家/音楽家/伝記| トラックバック 0| コメント 3

らくがき小坊主:雪舟等楊

The Boy Who Drew Cats 
The Boy Who Drew Cats
Margaret Hodges、Lafcadio Hearn 他 (2002/03)
Holiday House
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らくがき小坊主/The Boy Who Drew Cats
イラストレーター: Aki Sogabe/曽我部あき
メイン画材:切り絵、水彩、エアブラシ

以前「雨月物語:夢応の鯉魚/Kogi's Mysterious Journey」でも紹介したシアトル在住の曽我部あきさんは静岡出身。 絵本のイラストレーターとしてだけでは無く、ファインアーティストとして壁画等も描く彼女は1995年にゴールデン・カイト賞を受賞しています。1978年に日系のご主人の仕事の関係でアメリカに移住。切り絵のプロとなったのはアメリカに来てからです。

小さな村の貧乏な農家に小さな男の子がいました。彼は頭は良いが力仕事には向いていないので、お寺に預けられることになりました。小僧になった男の子は勉強熱心ですが、1つだけ悪い癖がありました。それは、どこにでも猫の絵を描いてしまうのです。とうとう和尚さんは「夜は広い場所を避けよ。狭い場所にとどまれ」といって、彼を寺から追い出します。とぼとぼと小僧が辿り着いたのは妖怪の住む寺… アメリカの対象年齢は4歳以上。「猫の絵ばかりをかいた小僧の話」とも呼ばれています。

このお話の源となったのは江戸時代、狩野永納編纂の「本朝画史」のようですが、今日紹介したのは小泉 八雲/ラフカディオ ハーン(6月27日1850年ー9月26日1904年)の1898年の作品。15世紀後半室町時代に活躍した水墨画家であり、禅僧であった雪舟等楊がモデルです。ちなみに雪舟が描いたのは猫じゃなくて鼠だと言われています。

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2008-05-22(Thu) 01:57| 東洋古典:民話/童話| トラックバック 0| コメント 4

松尾芭蕉の旅:わらじ

Grass Sandals: The Travels of Basho
Grass Sandals: The Travels of Basho
Dawnine Spivak (1997/04/01)
Atheneum
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わらじ:芭蕉のたび/Grass Sandals: The Travels of Basho
イラストレーター:Demi/デミ
メイン画材:インク

以前「火の鳥/The Firebird 」で紹介した1942年、ケンブリッジ、マサチューセッツ生まれのDemiは、メキシコのInstituto Allende in Guanajuatoで壁画やセラミックなどを勉強した後、ロス アンゼルスのImmaculate Heart Collegeでも教育を受ける。その後、フルブライト奨学金を受けて、インドのUniversity of Barodaで勉強。そしてニューヨークのRhode Island School of Designで学び、イラストレーターとなる。現在はニューヨーク在住。祖父はアメリカン ペインターのWilliam Morris Hunt。

中国には木の枝に住んでいる老人達がいました。でも、今は芭蕉の話しをしましょう。彼は日本中を旅して俳句を読んだ俳人です。300年前に深川に草庵を結んだ芭蕉は、門人から芭蕉の木を贈られ、そのぎざぎざの葉が大いに気に入ったので「芭蕉」と名前を変えました。彼は庵に座り、川や山や朝顔を見ながらお茶を楽しんでいましたが、ある春の朝、彼は旅に出ることにしました...アメリカ、日本共に対象年齢は4歳以上。「初時雨猿も小蓑を欲しげなり」、「さざれ蟹足這ひのぼる清水哉」、「桜狩り奇特や日々に五里六里」などの句が英語で書かれてあります。創作も入っていますので、時代の違う小林一茶もお友達として登場します。ところで出だしの中国の老人のお話は何か意味があるのでしょうか。

フォークテールや伝説、伝記などを多く手がけるDemiですが、この名前は本名ではなくて、幼い頃からのニックネーム。最近マザーテレサの絵本を描いて、ローマ教皇(法王)から祝福を受けたそうですが、やっぱり宛名は本名の「Charlotte Demi Hunt」だったのだそう。

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2008-05-17(Sat) 01:35|  芸術家/音楽家/伝記| トラックバック 0| コメント 6

葛飾北斎

Hokusai: The Man Who Painted a Mountain
Hokusai: The Man Who Painted a Mountain
Deborah Kogan Ray (2001/10)
Frances Foster Books
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葛飾北斎/Hokusai: The Man Who Painted a Mountain
イラストレーター: Deborah Kogan Ray
メイン画材: 水彩、色鉛筆

ペンシルバニア アカデミーでぺインティングとプリントメーキングを勉強したDeborah Kogan Rayは、これまでに60冊以上もの絵本のイラストを担当、絵本作家としては8冊もの絵本を出版している。

葛飾北斎(1760−1849)の人生を描いた絵本です。葛飾北斎は江戸時代の浮世絵師。「時太郎」として生まれ、後に「鉄蔵」。「春朗」、「宗理」、「戴斗」、「為一」、「画狂老人」、「卍」…これ全部葛飾北斎のお名前。世界的に有名な彼ですが、一般的に有名なのが「富嶽三十六景」。3万点以上もの作品を残し、ゴッホ、ゴーギャン、マネ等など錚々たる画家に影響を与えた日本で最も優れた絵描きさんです。アメリカ、日本共に対象年齢は4歳以上。

90歳まで元気だった彼の健康の秘訣は「慈姑」。しゃりしゃりしていてうまい!私も大好きだ。長生き出来るかしら。

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2008-05-13(Tue) 13:59|  歴史/実話| トラックバック 0| コメント 5

キャッツ-ボス猫・グロウルタイガー絶体絶命

キャッツ-ボス猫・グロウルタイガー絶体絶命
キャッツ-ボス猫・グロウルタイガー絶体絶命
T.S. エリオット、エロール ル・カイン 他 (1988/06)
ほるぷ出版
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キャッツ-ボス猫・グロウルタイガー絶体絶命/Growltiger's Last Stand With the Pekes and the Pollicles and the Song of the Jellicles
イラストレーター:Errol Le Cain/エロール ル・カイン
メイン画材:G:水彩

以前「サー・オルフェオ/Sir Orfeo」、「白猫/The White Cat」、「シンデレラ―または、小さなガラスのくつ/Cinderella: Or, the Little Glass Slipper」、「アルフィとくらやみ/Alfi & the Dark 」、「こまったこまったサンタクロース/Christmas Stockings 」などの絵本で紹介したエロール ル・カインはシンガポール生まれインド育ちのイギリス人で、ケイト グリーナウェイ賞受賞イラストレーター。日本にも住んでいた事があるとされます。「The Creative Person: Richard Williams」で、「ロジャー・ラビット」で有名なアカデミー賞受賞アニメーター/ディレクターのRichard Williamsnのスタジオでアニメーターとして働いていた時の20代の若かりしエロール ルカインを(27分中6分過ぎに、ルカイン自身制作の子供用アニメーション「水夫と悪魔」と共に登場)30秒ほど垣間見ることが出来ます。是非ご覧下さい。

アメリカの詩人で1948年ノーベル文学賞受賞のT.S.エリオットの1939年の作品で、ミュージカル「キャッツ」の原作となった、「キャッツ-ポッサムおじさんの猫とつき合う法/Old Possum's Book of Practical Cats」の中の3篇の詩にエロール ルカインがイラストをつけた絵本です。1.「ボス猫・グロウルタイガー 絶体絶命」:グロウルタイガーはブラボーな猫、船で旅をしている。彼は一番の乱暴者であだ名は「テムズ川の暴れん坊」。コートやパンツは破れ、耳が欠けていて、近づきがたい目をしているグロウルタイガーの耳を齧ったのはシャムネコだ... 2.「ピークとポリクルの大げんか」:いつもいつも喧嘩をしている犬達の詩。ミュージカル「キャッツ」の中には入っていません。ピークとはペキニーズ、ポリクルとはヨークシャータイプの犬かと思われます。 3.「ジェリクルの歌」:歌って踊る、小さくてご機嫌な白と黒の猫たちの詩。アメリカの対象年齢は4歳以上。エロール ルカインの「キャッツ」絵本シリーズでは他に「大魔術師ミストフェリーズ マンゴとランプルの悪ガキコンビ」があります。

邦題の「キャッツ-ボス猫」は原題には付いていません。世界で最も成功したミュージカルの名前の方がT.S.エリオットの名前よりも日本人に認識されているからでしょうか。新宿南口の劇団四季のキャッツシアターが思い出されます(懐)。

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2008-05-08(Thu) 01:57| 西洋古典:民話/童話| トラックバック 0| コメント 5

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